メタルエッチングとは、簡単に言うと“写真製版技術を応用した金属の加工方法”です。
フォトリソグラフィによるマスキングの後、ケミカルエッチングによって化学的な腐食、溶解を起こさせ、加工を行います。
この加工方法は、かねてから民生用途や産業用途など幅広く活用されてきました。
【写真】今回取材に協力してくれた、アロン社一関工場でのレジストのラミネート工程と露光工程。少しの塵も許されない社内基準なので、クリーン度はクラス1,000(ISOですとクラス6)を保っています。
エッチング(フォトエッチング)加工の工程に関しては、「エッチング(フォトエッチング)加工の流れ」ページで解説しています。
プレス加工やレーザー加工などと比較した際の、メタルエッチングの主なメリットを以下に挙げました。
マスキングした部分以外の金属材料を薬品で一気に腐食・溶解させることができるメタルエッチングは、複数個所の同時加工が可能です。
そのため、孔の多い製品や複雑な形状の製品などの加工では、エッチングこそがベストの選択と言えそうです。
メタルエッチングでは、プレス加工で用いるような高価な金型が必要ありません。
そのため、「スピード重視の試作時はエッチング」「コスト最重視の量産時はプレス」といったような使い分けもできます。
とはいえ、エッチングのコスト競争力や量産性も決してプレスに引けを取りません。目的や用途によって使い分けると良いでしょう。
“溶解”による加工であるメタルエッチングでは、“切る”“削る”などの工程がなく、高熱を伴うこともありません。
そのため、バリや部材の変寸がないという特徴があります。
特に板厚方向のバリに悩まされることなく、より精度の高い加工を実現できます。
上記のようなメリットは、よく書かれていますが、そのほかにどんな特徴があるのか、エッチング(フォトエッチング)加工・拡散接合の専門会社であるアロン社に聞いてみました。
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当サイト【匠の加工】は、「エッチング(フォトエッチング)加工と拡散接合」専門会社であるアロン社の取材協力の元、川嶋印刷株式会社が運営しています。
プレス加工・レーザー加工・切削加工などでは、大きかったり、小さかったり、非常に緻密なものは難しいですが、それらはエッチングの得意とする分野です。
「エッチングの場合、1つの材料に100万個の穴を加工するのも1個の穴を加工するのも、工程や、かかる時間はほぼ同じ。だから、加工内容が複雑であるほど、メリットが大きくなります。最大限の付加価値が製品に反映されるように、企画の段階からご相談させていただきたい」とは山田社長。
03-3453-3037
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